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【京都市の歯科医師がわかりやすく解説】ボツリヌス(ボトックス)療法で歯ぎしり・食いしばりが改善する仕組みとは?

◆ボツリヌス療法で歯ぎしり・食いしばりが改善する仕組み


歯ぎしり・食いしばりは、歯の寿命を縮めてしまうだけではなく、慢性的な肩こりや頭痛など、全身症状を引き起こす原因にもなるため、気が付いたら早めに対処したいものです。

そんな中、歯ぎしり・食いしばりにボツリヌス療法を用いる歯科医院が増えてきました。


ここでは、ボツリヌス療法でどのように改善するのか、その仕組みや安全性を詳しくご紹介します。


◆ボツリヌストキシンとは?


ボツリヌス療法は、「ボツリヌストキシン」を利用して症状を緩和する治療法です。


ボツリヌストキシンとはボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種で、筋肉の緊張を和らげる作用があります。

緊張して固くなった咬筋(噛むための筋肉)に直接注射することで緊張をほぐし、歯ぎしり・食いしばりを改善してくれるのです。


歯科では歯ぎしり・食いしばりの治療に用いられているボツリヌス療法ですが、美容の分野ではエラの張りや目元、口元のシワなどを改善してくれる治療法として人気です。

さらには神経伝達物質に作用し多汗症を改善させる効果もあるなど、近年様々な分野で注目されています。


ボツリヌス菌というと「毒のあるもの」をイメージする方も多いかもしれません。

ですが、ボツリヌストキシンは毒素を抜いてタンパク質だけを抽出するため、ボツリヌス菌に感染する心配はありません。

ただし、ボツリヌス療法は医療行為であり副作用もあるため、必ず医師の判断のもとで行うようにしましょう。


◆ボツリヌス療法の安全性


ボツリヌス療法に使用されるボツリヌストキシンは、ボツリヌス菌から抽出した有効成分です。

ボツリヌス菌をそのまま使うわけではなく完全無毒化したものを使用するため、人体に悪影響はありません。


ボツリヌス療法は、日本国内で1996年の眼瞼痙攣を皮切りに片側顔面痙攣、痙性斜顎への効能が厚生労働省に承認されました。

現在は脳卒中の後遺症である「痙縮」の治療にも効果を発揮しているほか、世界約70カ国でシワ取り、小顔治療など美容分野でも使用されるなど、これまで数多くの患者さんに治療が行われています。


症例によっては保険適用も認められるなど、今後さらに広い分野で用いられることが予想される治療法です。


◆歯ぎしりや食いしばりについてお悩みがあれば西川デンタルクリニックへ


ボツリヌス(ボトックス)療法で歯ぎしり・食いしばりが改善する仕組みや安全性についてご紹介しました。


歯ぎしり・食いしばりの治療にはマウスピースやマッサージも効果的ですが、咬筋に直接作用するボツリヌス療法は中でも高い効果が期待されています。

ボツリヌス療法を行っている歯科医院は限られていますので、まずは歯科医院に相談してみるのがおすすめです。


歯ぎしりや食いしばりについてお悩みがあれば西川デンタルクリニックへご相談ください。




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