◆PMTCと歯面研磨の違い

PMTCと歯面研磨は、どちらも歯をきれいにするというイメージがあるため、混同している方も多いのではないでしょうか。

ですが、両者には目的や効果に大きな違いがあります。

ここでは、PMTCと歯面研磨の違いについて詳しくご紹介します。

◆PMTCで使われる機材はどのようなもの？

PMTCでは、主に以下のような機材を用いて施術を行います。

・コントラアングルハンドピース（PMTCラバーカップ・ブラシ用）

PMTC用のラバーカップやブラシを装着して使います。

回転運動を行いながら、歯面の汚れを落としていきます。

・コントラングルハンドピース（PMTC　EVAチップ用）

主に、往復運動を行うハンドピースです。

歯間の汚れを除去する際に使用します。

・清掃用ラバーカップ・チップ・ブラシ

清掃用の機材で、コントラアングルハンドピースに装着して使用します。

一口にラバーカップといっても、大きさや形状は様々です。

叢生部位や下顎前歯には小さなカップ、歯間にはラバーチップ、咬合面にはポリッシングブラシなど、場所によって使用する機材を変えていきます。

また、中のスクリューの数によって硬さや研磨力が変わってくるため、患者さんに合わせたカップを使用することでより効果的に汚れを落とすことができます。

◆PMTCで用いられるペーストはどのようなもの？

PMTC用のペーストは様々なものがありますが、患者さんのリスクや状態に合わせて最適なものを選んでいきます。

使用する主なペーストは、以下のようなものです。

・清掃用ペースト

研磨力の強さやフッ化物・カルシウムやリンの有無など、ペーストにも様々な違いがあります。

PMTCを行う際には、これらのペーストの中から患者さんの状態に合わせて選びます。

例えば、カリエスリスクが高い場合はフッ化物配合のペースト、ペリオリスクが高い場合は歯周病細菌に高い効果がある薬用成分配合のペーストが理想的です。

・仕上げ磨き用ペースト

歯面全体を仕上げるペーストには、研磨剤が無配合のものや、低研磨のペーストなどがあります。

ハイドロキシアパタイトやフッ化物配合のペーストは、市販の歯磨き粉よりも高濃度の歯科専用のものを使っています。

◆審美歯科についてお悩みがあれば西川デンタルクリニックへ

PMTCと歯面研磨の違いについて詳しくご紹介しました。

PMTCは単なる研磨ではなく、専用の機材やペーストを用いて歯をクリーニングしていきます。

虫歯・歯周病に高い効果が期待できますので、ぜひ定期的にPMTCを受けましょう。

審美歯科についてお悩みがあれば西川デンタルクリニックへご相談ください。