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【京都市の歯科医師がわかりやすく解説】これを読めばすべてわかる!ホワイトニングまとめ
これを読めばすべてわかる!ホワイトニングまとめ
①ホワイトニングとは?クリーニングとは違う!
歯科医院でよく行われているホワイトニングですが、歯のクリーニングとは何が違うのでしょうか。
ホワイトニングという言葉を聞いても、実際のところ何を指すのか、明確に理解している方は意外と少ないかもしれません。
ホワイトニングとは、歯の本来の色にアプローチして、歯を白く見せる施術のことを指します。
具体的には、特定の薬剤を用いて歯の色素を分解することにより、歯の色を明るくします。
このときに、歯の健康を損ねることはありません。
一方で、クリーニングとは何かと言うと、これは歯の表面の汚れや歯石を取り除く処置を指す言葉です。
定期的な歯医者の診察で行われることも多く、歯の健康維持には欠かせない処置です。
しかし、このクリーニングでは歯の色を白くすることは目的としていません。
歯を白くしたいとお考えの方は、クリーニングとホワイトニングの違いを理解し、適切な施術を選びましょう。
歯の表面の汚れを取るだけであればクリーニング、真の白さを追求するならホワイトニングが適していると言えるでしょう。
②ホワイトニングを行うメリットとデメリットとは?
歯のホワイトニングは、多くの人が興味を持つ美容治療の一つです。
しかし、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解して、納得のうえで行うことが大切でしょう。
◆ホワイトニングを行うメリット
・見た目の向上
社会的な場面での印象が良くなります。
黄ばみがちな歯は、相手に年齢を感じさせたり、不潔に見られたりする原因となることがあるのです。
特に、人前で頻繁に話す業種の方や大事な面接の際には、ホワイトニングで好印象を持たれる可能性が高まるでしょう。
・治療費の点でのメリット
歯を白くしたいと思ったとき、セラミックを使用する方法も考えられますが、ホワイトニングはコスト面での利点があります。
セラミック治療は1本につき十数万円の費用がかかることもありますが、ホワイトニングはそのような高額な費用はかかりません。
・短期間での効果
ホワイトニングの魅力として、手軽に短期間での効果が期待できる点が挙げられます。
オフィスホワイトニングでは、3〜6回の施術で歯が白くなることが多いと言われています。
ホームホワイトニングも、2〜3週間の使用で効果を実感できるとされています。
・虫歯予防の効果
ホワイトニングが虫歯の予防にも役立つとの意見が存在します。
ホワイトニング前の徹底的なクリーニングや、ホワイトニング後の酸への耐性向上、カルシウムの再沈着など、さまざまなメカニズムで虫歯予防に寄与するとされています。
ホワイトニングを検討する際は、以上のメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、専門家との相談を行いましょう。
◆ホワイトニングを行うデメリット
・歯の痛みやしみることがある
ホワイトニングでは、ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素が歯の黄ばみを除去します。
その影響で、歯がしみたり痛みを感じたりすることがあると言われていますが、この痛みは一時的なもので数時間から2日程度で和らぐでしょう。
・費用の問題
ホワイトニングは自由診療の範疇に入るため、健康保険の対象外です。
その結果、治療費は自己負担となり、比較的高額になります。
・知覚過敏の発症
ホワイトニングを受けた後、歯がしみる「知覚過敏」が発生することがあります。
しかし、この症状は、通常24時間以内には和らぐとされています。
・効果の持続期間
ホワイトニングの効果には期間が限られており、オフィスホワイトニングは約3~6ヶ月、ホームホワイトニングは約6~12ヶ月の効果が期待されます。
しかし、定期的なケアを怠ると、効果は早く失われることもあるでしょう。
・個人差
ホワイトニングの効果には個人差が存在します。
歯の色は人それぞれ異なるため、同じ施術でも結果は一定ではありません。
③歯が白くなる仕組みとは?
ホワイトニングのメカニズムを理解することも、非常に重要です。
メカニズムを理解することで、より自分に合った治療方法を選択できるでしょう。
歯を白く見せる魅力的なプロセスは、少し複雑です。
単に色素を薄くすることだけでなく、もう一つの効果も組み合わせて白さを実現しています。
まず1つ目は、エナメル質、つまり歯の表面に存在する色素の透明化です。
エナメル質は、ホワイトニング時に使用される過酸化水素という薬剤によって、熱を帯び、その結果酸素と水に分解されます。
このプロセスで発生した酸素は、エナメル質にくっついた色素と反応し、それを無色透明に変化させていくのです。
ところが、単にエナメル質を無色にしても、歯が真っ白になるわけではありません。
なぜなら、歯の白さは、その下層にある象牙質の色にも影響を受けるからです。
エナメル質が透明になると、その下の象牙質の色が透けて見え、歯はやや黄色く見えてしまいます。
ここで必要になるのが、第2の効果、いわゆる「マスキング効果」です。
象牙質自体は漂白することができないため、ホワイトニングではエナメル質の表面構造を変化させ、象牙質の色を覆い隠します。
具体的には、過酸化水素から生まれた酸素がエナメル質を構成する無数の小柱の形を、角から球に変え、これが光を反射させて象牙質の色をカバーする、というわけです。
ホワイトニングでは、以上の2つの効果によって、歯を白く見せています。
もちろん、ホワイトニングには正しい知識と技術が不可欠ですから、適切な方法で行われることが大切です。
➃ホワイトニングの種類とは?
ホワイトニングには、主に4つの方法があります。
◆オフィスホワイトニング
クリニックで歯科専門家による施術を受けるホワイトニング手法です。
歯茎を守りながら、高濃度の過酸化水素を含む薬剤を歯に塗り、光を照射します。
約1~2時間の施術で、歯の内部まで漂白し、自然な白さを実現できます。
◆ホームホワイトニング
自宅で専用のマウスピースと薬剤を使用して行う方法です。
歯科医院から提供される薬剤や、一部の市販品を使用し、歯の着色を徐々に分解します。
過酸化尿素を含む薬剤は、歯科医院でのみ提供されることが多く、これを使うと歯の深部まで白くすることができます。
◆デュアルホワイトニング
歯科医院での施術と自宅ケアを組み合わせたホワイトニング方法です。
先にクリニックでの施術を受け、その後自宅でのケアを続けることで、より白さを保ち続けることができます。
◆セルフホワイトニング
美容院や専門店で提供される自己施術型のホワイトニング方法です。
店舗の設備を使用し、専用の薬剤で歯の表面の着色を取り除きます。
若い方を中心に、手軽さから人気が高まっています。
以上、4つのホワイトニング方法をご紹介しました。
最適な方法を選び、美しい白い歯を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。
⑤ホワイトニングの効果とその持続時間とは?
ホワイトニング効果の持続時間は、ホワイトニングの種類によって異なります。
そのため、両者の特徴を理解することが重要です。
ここでは、歯科医院での「オフィスホワイトニング」と、自宅で行う「ホームホワイトニング」について見ていきましょう。
◆オフィスホワイトニングの効果の持続時間
オフィスホワイトニングは、歯科医院で施術を受ける方法です。
数回の施術で効果が出ますが、持続時間は3~6ヶ月程度とされており、色の変化が戻りやすいとされます。
そのため、持続的な効果を求める場合は、定期的な施術が推奨されます。
しかし、オフィスホワイトニングの最大の魅力は、短期間での効果が期待できることです。
また、施術は歯科医師や歯科衛生士が行うため、安全性も高いでしょう。
◆ホームホワイトニングの効果の持続時間
ホームホワイトニングは、歯科医院で処方される専用のマウスピースを使用して自宅で施術を行います。
効果が出るまでには時間がかかることが多いですが、持続期間は6~12ヶ月と長くなります。
ホームホワイトニングの特徴は、効果の持続が長いこと、そして比較的安価であることです。
しかし、じっくりと効果を感じるためには時間がかかることを理解しておく必要があります。
ホワイトニング方法の選び方は、口腔の状態や求める効果によって異なります。
そのため、最適な方法を選択するためには、歯科医師との相談が不可欠です。
ホワイトニングを考えている方は、これらの情報を参考に、自分に合った方法を見つけてみてください。
➅ホワイトニングの費用相場
ホワイトニングにかかる費用は、歯科医院やホワイトニングの種類によってさまざまです。
ここでは、ホワイトニングの一般的な費用相場を種類ごとに見ていきましょう。
◆オフィスホワイトニングの費用相場
オフィスホワイトニングは、10,000円から70,000円ほどの範囲で料金が設定されていることが多いでしょう。
この方法は歯科医院での施術となり、高濃度の薬剤を用いるため、早期に効果があらわれます。
しかし、持続的な白さを求める場合、継続的な歯医者への通院が必要です。
◆ホームホワイトニングの費用相場
ホームホワイトニングは、25,000円から50,000円程度が相場となっています。
こちらは自宅での施術となり、マウスピースを使用します。
オフィスホワイトニングと比較すると即効性は見込めませんが、一度白くなると長期間その効果が維持されるのが特徴です。
具体的には、マウスピースに15,000円から40,000円程度、そして薬剤代として1週間で約5,000円がかかると考えられます。
◆デュアルホワイトニングの費用相場
デュアルホワイトニングの料金は、50,000円から100,000円となっています。
この施術は、前述の2つの方法を組み合わせたもので、最も白さが持続すると言われています。
施術代やマウスピースの制作、薬剤の費用が含まれていますが、その価格に見合う効果が得られるでしょう。
これらの情報をもとに、自分の希望や予算に合わせて最適なホワイトニングを選びましょう。
➆ホワイトニングの治療の流れとは?
歯の美白を目指すホワイトニング治療には、主に3つの方法が存在します。それぞれの流れを以下に詳しく解説します。
◆ホームホワイトニングの治療の流れ
1患者様の歯に合わせたマウスピースの作製を行います。
2.作製されたマウスピースとその使用方法を患者様に指導します。
3.ホワイトニングを開始する前の歯の色をチェックし、写真を撮影します。
4.約1週間後、進行状況の確認と問題点の有無を確認します。
5.最終的に、歯の表面を丁寧に磨きあげます。
◆オフィスホワイトニングの治療の流れ
1.初回来院時、まずは歯のクリーニングから始めます。
2.歯茎などの保護処置を施します。
3.歯の表面にホワイトニングジェルを塗布し、特定の時間照射を行います。
4.照射後、歯茎の保護材を取り除き、再度歯をクリーニングします。
5.終了前に、知覚過敏防止のための薬剤を塗布します。
6.2度目の来院では、上記の手順を繰り返した後、ホワイトニング後の歯の色を確認し、写真を撮影します。
◆デュアルホワイトニングの治療の流れ
1.オフィスでのホワイトニングを最初に行います。
2.オフィスでの治療後、ホームホワイトニングの流れに沿って自宅でのケアを進めます。
各方法には独自の特長がありますので、ご自身のライフスタイルや希望に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
正しい手順での治療を受けることで、理想の白さを持つ歯を手に入れることができます。
⑧審美歯科についてお悩みがあれば西川デンタルクリニックへ
ホワイトニングにはさまざまな方法があるので、歯科医に相談して自分に合ったホワイトニング方法を見つけましょう。
京都市中京区烏丸三条付近で審美歯科についてお悩みがあれば、西川デンタルクリニックまでご相談ください。